| コルドバ コルドバの様に何通りにも古風で高貴な容姿を見せてくれる町は数少ない。ダッタン人とフェニキア人に町の起源を求め、ローマ帝国のべティカの中心をなし、更にはアル・アンダルースにおけるオメジャイスラム王国の首府として、西洋で最も輝かしい都市を築くに至った。 シャラ・モレナ山地の黒ずんだ胸下の谷に拡がる幅広い平地とグアダルキビル川の銀色の帯の辺り、ラ・カラオーラの要塞、アラブの水車小屋、フェリペU世の門、キリスト教王達の宮殿アルカサール、そして偉大な建造物メスキータが人々を引き寄せる。 コルドバの散歩は、他に求めることの出来ない興奮を掻き立ててくれる全人類の世襲遺産メスキータから始めたい。この寺院の建築はアル・アンダルースの中で最初の独立したイスラム王国を築いたアブデラマンT世が785年に権力を誇示すべく、この不朽の建物の大工事に着手したことに始まる。その後アルマンソール首相がこの大工事を受け継ぎ11世紀にイスラム世界で最も洗練された重要な礼拝堂を完成させた。何時の時代においても常にここを訪れる人々を感激の世界へと導いている。16世紀になると建物中央にキリスト教のカトリック寺院をつくりこんだ。時の皇帝カルロスX世は「貴方は何処にでもあるものを造り、世にたった一つのものを破壊してしまった」と僧会議会を突槍に批判した。完璧なる外郭を以ってメスキータは外壁と大理石に刻まれた繊細な装飾に芸術的感覚を十分に豪語している。オレンジの中庭にある噴水の囁きが、かつて6世紀もの間アラーの神に祈願し続けてきた寺院の中に宿る静寂に先行する。 イスラム教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒の三つの異文化が繁栄共存していた街の散策を楽しんでください。 ※写真をクリックすると原寸大になります |